卒業生メッセージ

堤 夕希子
プロダクトデザインコース
2004年3月卒
企画(デザイン)
卒業後、株式会社モード・エ・ジャコモに入社し、レディース・シューズのブランドのデザインを担当。その後、2011年2月に株式会社イッセイミヤケに転職。現在は、シューズのほかにバッグ、ベルトのブランドの企画・デザインを担当する。

たくさんの先生と出会う中で、
自分のデザインが形づくられていった。

高校の頃から、モノづくりが好きでした。写真を撮ったり、服やポーチをつくってみたり…。何かを表現したいという気持ちが強かった。大学卒業後に入社することになるモード・エ・ジャコモのシューズも大好きで、お金がない高校時代でも、がんばって購入したものでした。モノづくりの道に進もうと決めてから、最終的に明星大学を選んだのには、大きく分けて2つの理由がありました。まず一つは、設備・環境が充実していること。工房がしっかりあって、自分の手を動かしてイチからモノをつくれることに魅かれました。また、キャンパスを取り囲む自然がとても美しく、この色彩豊かな環境で自分の感性を磨いていけるのは他では経験できないと思いました。そして、もう一つは、先生がつきっきりで教えてくれるということ。これがとても大きかったですね。入学してからはプロダクトデザイン、テキスタイルデザインを専攻したのですが、本当にたくさんの先生に奥深いモノづくりの世界を見せてもらい、また、デザイナーとして、アーティストとして大切にすべきスタンスを教えていただきました。先生方とのつながりは卒業した今でもそのままで、株式会社イッセイミヤケに転職する少し前にもアドバイスをいただきました。現在は複数のブランドのシューズやバッグ、ベルトといった商品の企画・デザインを手掛けていますが、そのアイデアが生まれる原点は、自由に発想を伸ばしてくれた明星大学の教育や自然環境があった。自信をもって、そう言えますね。

梅津 悠一
ビジュアルデザインコース
2010年3月卒
一般企業 総合職
キャラクターグッズや工芸品など、お土産の企画・開発・販売を手掛ける株式会社藤二誠に勤務。総合職として入社し、商品のデザインを1年間経験した後、営業部に異動。商品が生まれる瞬間から、消費者の手にわたるまでを広く経験している。

子どもの頃、らくがきばかりしていた。
いつしか、それを仕事にしたいと思いました。

モノづくりの道を検討しはじめたのは、高校3年生の春。とても遅いスタートでしたし、美術部に入っていたわけでもない。でも、子どもの頃からイラストを描くのが好きだったんです。学校の授業中も、らくがきばかりしていましたね(笑)。これからの進路を考えたとき、どうせなら好きなことで勝負していきたいと考え、美術系の大学や進路を模索。まだ経験したことのない世界ですから、なるべく可能性をしぼらずに自分に合うものを探したいと思って、入学後に複数のコースを選択できる明星大学に決めました。私が選択したのは、絵画とビジュアルデザイン。4年の夏まで平行して学び、キャラクターデザインへの興味を強め、最終的にはビジュアルデザインを選びました。4年時の卒業制作もキャラクターデザインを用いた作品だったのですが、見事、優秀賞を獲得でき、それが大きな自信になりましたね。現在は、オリジナルのキャラクターグッズなどをゼロから企画できる会社に入社して、1年間デザインを担当。グッズの購買層を考えて素材選びからはじめた商品がもうすぐ完成し、そのタイミングで商品展開を肌で感じられる営業部署に異動になりました。せっかくモノづくりの最初から最後までを見渡すチャンスをいただいたのですから、この経験を活かして、全国に広く発信できるような商品をつくりたい。そして、ゆくゆくは会社の経営にも携われたらと、夢を膨らませています。
※作品写真を許可なく転載することは禁止しています。

福海 洋介
造形デザインコース
2011年3月卒
地方公務員、アーティスト
高校を卒業後、測量の免許をとって、発展途上国の地図を製作する企業で勤務する。その後、明星大学の社会人向け講座である『生涯学習コース』を受講していた母の紹介もあって、美術の道へ。卒業後は、福生市の地方公務員として勤務しながら、アーティスト活動を行う。

「この町を、もっと芸術の盛んな場所に。」
そう考えたとき、公務員という選択肢があった。

高校を卒業してすぐに入社した一社目の地図製作会社を退職した当時、ふと点けたテレビ番組で、ガラス職人たちが取り上げられていました。番組を見て「面白そうだな。」とつぶやいた私の横にいた母親は、その頃、明星大学の社会人向け講座『生涯学習コース』を受講していたのですが、「ガラスコースなら明星大学にある。」と教えてくれ、それを機会に明星へ入学することになりました。明星大学はご存知の通り、複数のコースを選択できますが、私の場合は、ガラス、プロダクトデザイン、ガーデンデザイン、造形デザインと4つのコースを選択。その中で自分の肌に合ったのが、造形デザインコースでした。数あるコースのなかでも造形デザインコースは社会に対して芸術を広めていこうというアピールをしっかりしているな、と思ったのです。山梨県の小菅村では、前職の測量技術を使った作品を屋外に展開。芸術に興味がある人だけでなく、町の人に広く触れてもらえたかなと思いましたね。卒業後の進路も、芸術をたくさんの人にもっと身近に感じてほしい、そんな町づくりができたらと思って福生市の市役所に入庁しました。福生はもともと、芸術の町と言われますが、さらにアーティストが活動しやすい町づくりを“公”の立場で、これから推進していきたいと考えています。

芝野 一平
プロダクトデザインコース
2010年3月卒
クレイモデラー
現在は、株式会社本田技術研究所に勤務。年間数名しか採用されないという同社の高倍率の採用試験を突破し、バイクのクレイモデラーとして入社。高校時代から大好きだったバイクづくりに没頭している。

世界一のクレイモデラーになる。
そのアトリエで、自信と夢を育てました。

「ああ、これはクオリティが高いな。」プロダクトデザインの授業で制作した工業製品の模型(モデル)を、先生が評価してくれたとき、自分のなかで何かが変わりました。明星大学に入学した理由は、本当にやりたいことが分からなかったから。実際に大学ではプロダクトデザインをはじめ、木材造形、ガーデンデザイン、ガラスなどたくさんの芸術にふれながら自分が向いているもの、やりたいことを探していたんです。そんなとき、この言葉を掛けてもらい、「これが自分に向いていることかもしれない。モデルづくりだけは、誰にも負けたくない。」そう思うようになりました。それからモデルづくりの際は、毎回、仲間の作品を見ながら「これよりもっとすごいものを作ろう。」と意識。デザインスキルを磨くうちに、高校時代から好きだったバイクを作るクレイモデラーになるという夢もできました。今、その夢を叶え、私はデザイナーやエンジニアたちとワイワイ議論しながら新しいバイクを作っています。次なる夢は、世界一のクレイモデラーになること。大きな夢だと笑われることもありますが、きっと叶えられると信じています。あの日、自分のやりたいことを気付かせてくれた先生に、今度は仕事で作ったバイクを見てもらいたいですね。

中村 美彩
テキスタイルデザインコース
2010年3月卒
特別支援員(小学校勤務)
小学校教員(2012年より)
在学中はフェルト素材を用いた作品「北風と太陽」で、優秀賞を受賞。アーティストの道もあったが、臨時教員免許を取得し、教師の道に進む。2011年現在、埼玉県内の特別学級に特別支援員として勤務しながら、小学校教諭免許取得のため、明星大学通信教育部が行う通信教育を受講している。
※小学校教員免許を取得し、2012年4月より都内小学校に勤務。

「まずはやってみる。」
教育で大切な姿勢は、大学で培った。

アーティストの道と、教育者の道。卒業するときどちらに進むか悩んだ末に私が選んだのは、教育者の道でした。これまでたくさんの恩師に出会えたことで、とてもしあわせな人生を歩んでこれたことを思い返し、私も子どもたちの力になれたらと思ったのです。現在、私は埼玉県の小学校にある特別学級で国語や算数など全教科を教えています。図工だけではなく全教科を担当するなんて、学生時代は考えもしなかったですし、不安もありましたが、明星大学で学んだ「まずはやってみる」という体験しながら学んでいく姿勢が、今の私の支えになっていますね。どうしたら、子どもたちが喜んでくれるか。もっと成長できるか。イラストを書いたり、手づくりで教材を作るなど自分で考えて、教室で実践しています。日々の授業や学習発表会、体育大会などの行事を通して、子どもたちがたくましくなり、顔つきが変わっていく。その成長を、子どもや親御さんと一緒に喜んでいます。アーティストの道には、ずっと憧れをもち続けると思いますが、子どもたちのための“モノづくり”、“人づくり”に興味があるんだと気付くことができました。学校の先生になるという選択は、正解でしたね。

後藤 友里
木材造形コース&陶芸コース
2009年3月卒
東京藝術大学 大学院2年生
大学時代は、木材造形コースと陶芸コースを専攻。現在は、東京藝術大学大学院の美術研究科にて文化財保存学を専攻。仏像をはじめとする古典彫刻の保存・修復方法を学んでいる。

いつの間にか、
彫刻の世界に魅せられていましたね。

高校3年生になってから進路を考えなおし、美術の道を志した私は、明星大学だけを受験しました。その理由は入学後に専攻を選べ、複数のコースを履修できるから。まだ自分にどんな可能性があるかわからないのに専攻を決めてしまうのは、自分の幅を狭めてしまうようで怖かったのです。実際、入学時に私がやりたかったのは、油絵。でも、木材造形の授業で木を彫る際に「なぜ木を彫るのか、分からなければ彫ってはいけない。」と教えられ、彫刻の世界の奥深さに興味を覚えていきました。それから木の特性や彫刻の文化、現代社会における木の役割など、さまざまなことを調べていき、気付けば彫刻の道を究めたいと強く思うように。そして、先生から仏像の彫刻を紹介されたとき、彫刻の原点である仏像についてもっと学んでみたいと、大学院への進学を決めていました。現在は、大学院で文化財の保存・修理方法を研究しているのですが、その時代その時代の世相や人々の願いが仏像のデザインにも反映されており、非常に学ぶことが多いですね。将来、大学院を卒業したら、ただ見た目の良い作品ではなく、世の中に対するいろんなメッセージがこもった彫刻を作りたいと考えています。木には、たくさんの想いを宿す力がありますから。

宮澤 京子
ガラスコース&絵画コース
1998年3月卒
アーティスト(ガラス工芸作家)
大学ではガラスと絵画コースを専攻。卒業後、長野県に帰郷して安曇野アートヒルズミュージアムのガラス工房に勤務。ガラス工芸商品をつくる一方でアーティストとして活動。2003年に「ビアマグランカイ プロダクト賞」などの受賞歴を持つ。

アーティストへの道は、
小さな興味からはじまりました。

明星大学を選んだのは、大学の中では珍しくガラスの専門コースがあったから。ガラスへの興味は、高校生の頃にガラス工房を見学して、「面白そう」と漠然とした興味を持ったのがきっかけでした。在学中は、4年生の最後までガラスと一緒に絵画コースで日本画も学んでいました。立体のガラスと平面の日本画。制作工程はまったくちがうのですが、日本画の優しい色彩感覚は現在の私のガラス工芸の作風になっており、その色合いを好んで買ってくださるお客様が増えています。特に現在の職場は工房とショップが隣接していることもあって、お客様がわざわざ訪ねてきてくださることがあるんですよ。「作品を楽しみにしてます」って声をかけてくださったり。好きなものをつくって、だれかが喜んでくれるなんて、とてもシアワセです。これを読まれている方の中には、今、進路に悩んでいる皆さんもいらっしゃると思います。いろんなことに興味がありすぎて、まだ決めきれない方もいるでしょう。でも、迷っているんだったら、少しでも美術の道に興味があるんだったら、明星大学をおすすめしたいですね。明星大学なら、興味があるものをぜんぶ見てまわって、その後にやりたいことを決められますから。あまり難しく考えずに飛び込んでみると、自分とは縁遠く感じていた芸術も、ぐっと近くなりますよ。

安曇野アートヒルズミュージアム
自然に囲まれた安曇野にある工芸美術館。内装を本学西本剛己准教授が手掛け、学生が研修旅行で訪れるなど、本学と交流が深い。

小野田 藍
テキスタイルデザインコース&
プロダクトデザインコース
2007年3月卒
グラフィックデザイナー
大学でテキスタイルデザインとプロダクトデザインを学ぶ。卒業後は、恵比寿の広告制作会社でグラフィックデザイナーとして勤務。大手百貨店の広告やパンフレット、地方自治体の観光案内ツールや企業の社内報などのデザインを幅広く担当している。

大学4年間のものづくりが、
広告デザインに活きています。

私の仕事は、大手総合百貨店の広告や、地方自治体の観光案内ツールなどをデザインすること。カメラマンやライターなど様々な分野のプロと一緒になって、デザインをつくり込んでいます。グラフィックデザインをやりたいと思ったのは、プロダクトデザインの授業で自分の考えた商品を発表する際に必要になる、ポスターづくりが好きだったため。商品の原寸大の模型をつくって写真を撮り、キャッチコピーまで考えて1枚のポスターをつくり込む。商品の魅力を伝えるためにアレコレ工夫するのが楽しく、自分には広告をつくることが向いているかも!と思ったんです。IllustratorやPhotoshopなどのグラフィック制作ソフトの使い方はもちろん、デザインコンセプトの企画方法も学んでいたので、それがそのまま現在の仕事に活かせていますね。様々なものづくり経験ができる明星大学だからこそ、自分の可能性を十分に探すことができる。私が明星大学の広告をつくるなら、そんな魅力を伝えたいと思います。

目黒 流限無
絵画コース&木材造形コース
2008年3月卒
アーティスト(画家)
在学中は絵画と木材造形コースを専攻。油絵に焦点を置いてものづくりを行う。卒業後は1年間、研究生として大学にとどまって油絵の制作を続け、現在はアーティストとして創作活動に励む。

いろんな芸術分野で活躍する友だちが、
作家活動のエネルギーになる。

現在は、個展を開いたり、コンテストに出品するための油絵を描いて毎日、暮らしています。画家として大成することは険しい道かもしれませんが、絵を描くことは何よりも大好きなこと。挑戦しがいは、ありますね。そんな私も一度だけ、描くことが嫌いになりかけたことがありました。大学2年生の頃、突然、自分の絵に自信がなくなり、どんな絵がいい絵なのか、わからなくなったんです。絵を見るのもイヤになっていました。そんな状況を突破するチカラになってくれたのは、他コースを専攻する友人たち。木材造形やガーデンデザインなど、まったくちがう観点から私の絵について、これはいい、これはよくないとアドバイスしてくれたんです。明星大学では、11種類の芸術を学ぶ友だちができます。そして、その友人からたくさんの刺激をもらうことができます。卒業した今でも、いろんな芸術分野で活躍する友だちの存在が、励みになっています。あいつもがんばってるな。オレもがんばろうって思えますね。

島垣 美郁
絵画コース&陶芸コース
2010年3月卒
小学校教員
小学校3年生のとき、何もいいところがないと思っていた自分に、自信を持たせてくれた先生にあこがれて教員の道を目指す。在学中は、絵画コースと陶芸コースを専攻。実習や課題などで多忙の3年生のとき、念願の教員免許を取得。一人ひとりが持つ可能性を伸ばせる先生になりたいと、意気込んでいる。

いつか教え子たちを集めて、
陶芸教室なんてできたら、最高ですね。

私は小学校の先生をしています。小さい頃から「絶対先生になってやる」と決めていました。そんな私がなぜ芸術の大学を選んだかと言うと、絵を描くことがずっと好きだったから。大好きなことに熱中しながら、教員免許も取りたい。そう思って選んだのが明星大学。オープンキャンパスで出会った先生が、とてもおおらかで素敵に感じたのも決め手でした。実際、先生はみな面倒見がよくて、どんな可能性もつぶさず伸ばしてくれる大学だったなあと思います。例えば、絵を描くつもりで入学したのに、私が4年生になって選んだのは陶芸コース。私らしいアイデアを表現するには、平面よりも立体の方があっているってことにも気づかせてくれました。今、子供たちを目の前にして「答えの正しさよりも、考える過程を大事にしたい」と思うのは、きっと同じことを私が明星で学んできたから。もちろん、モノづくりをやめたわけではありませんよ。いつか、子供たちと一緒に「ろくろ」を回せたら、それこそ最高の人生になりそうです。

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